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 昨年から〝映画「国宝」〟が話題に上がっておりまして、年末までには鑑賞に…と思ってはいたのですけど、何となく億劫な気持ちも有りまして、年が変わりましても鑑賞しないまま現在に至っておりました。
 で、そろそろ、早く出掛けませんと上映も打ち切られるかも…との危惧もありまして、昨夜、ヤッと、遅ればせながら、WEB上からチケット購入となりました。
 その際には、購入済みの席が19席でありました。ふん、ふん、映画好きな皆さんは、もぅとっくに鑑賞しておられるものと思いましたら、GONsan同様に今頃になって出掛けられます方も(^-^)
 本日、12:35からの上映ですから、10分前に入場しますと、既に30席くらいの席が埋まっておりました(^.-)☆
 結構、観客がおられましたから、チョッとビックリではありましたネ(^-^)/

 ◆映画「国宝」

 --- https://kokuhou-movie.com/index.html ---

 ◇STORY

 後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。
 この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
 正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…
 誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。
 何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。

 ◆【国宝】映画のあらすじを起承転結でわかりやすく解説(ネタバレあり)

 --- https://www.wallop.tv/magazine/kokuho-true-story/#jitsuwagensaku ---

 映画『国宝』は、実話ではなく吉田修一による小説を原作としたフィクション作品です。
 原作では多くの登場人物が描かれているのに対し、映画では主人公・喜久雄により焦点を当てて物語が展開されます。ここでは、映画『国宝』のあらすじを起承転結の流れで、ネタバレありでわかりやすくご紹介します。

 ◇起:任侠の世界から歌舞伎へ
 長崎の任侠の一門に生まれた主人公・立花喜久雄。15歳の時、父親を抗争で亡くした喜久雄は、その類まれなる芸の才能を見込まれ、上方歌舞伎の名門・花井家の当主、花井半二郎に引き取られることになります。
 こうして、喜久雄は歌舞伎の世界へと足を踏み入れることに。
 花井半二郎には、既に将来を約束された、喜久雄と同い年の実の息子・俊介がいました。異なる血筋や性格、環境で育った喜久雄と俊介ですが、やがて心を通わせ、互いに切磋琢磨しながら稽古に励むようになります。
 そんなある日、二人は人間国宝である当代随一の女形・小野川万菊の舞台を目の当たりにし、その化け物のような美しさと圧倒的な存在感に、大きな衝撃を受けるのでした。

 ◇承:ライバル・俊介との切磋琢磨の日々と、突然の別れ
 青春を芸に捧げる喜久雄と俊介。
 歌舞伎の興行を手がける三友の社長・梅木は、若き二人の才能を見込んで、さまざまな大舞台を用意します。
 次第に二人は、歌舞伎役者として脚光を浴びるようになっていきます。そんなある日、花井半二郎が交通事故に遭い、急遽「曽根崎心中」で半二郎が演じる予定だった「お初」の代役を立てることに。
 誰もが血筋から実子である俊介が選ばれると思っていたところ、半二郎が代役に選んだのは喜久雄でした。本番までわずかな日数しかない中、喜久雄はひたすら稽古に打ち込みます。
 俊介はその様子を複雑な思いで見守っていましたが、迎えた本番当日、喜久雄の圧倒的な演技を目の当たりにし、心を深く打たれます。最後まで見届けることができず、舞台の途中で出てきてしまった俊介は、喜久雄の幼なじみである春江とともに、誰にも告げずに姿を消してしまうのでした。

 ◇転:「血筋」の壁に苦悩し堕ちていく喜久雄
 俊介が姿を消してから8年が経過し、花井半二郎は自らの後継者として喜久雄を三代目・花井半二郎に指名、自身は花井白虎を襲名する決意を固めます。
 しかし、襲名披露当日、半二郎は長年患っていた糖尿病が悪化し、舞台上で突然吐血。そのまま救急車で運ばれるものの、帰らぬ人となってしまいました。
 後ろ盾を無くし、次第に台詞すらない端役に追いやられてしまう喜久雄。そんな折、行方をくらましていた俊介が10年ぶりに春江と息子を連れて戻ってきます。
 俊介の復帰により、再び世間は正当な血筋である彼に注目し、喜久雄は本来の地位を奪ったとして世間から非難され、悪役として扱われるようになってしまいます。喜久雄は血筋欲しさに、上方歌舞伎界の当主・吾妻千五郎の娘・彰子に近づきますが、千五郎の猛反対を受け、歌舞伎界を追いやられることに。
 喜久雄と彰子は、ホテルの宴会場などで小さな舞台に立つ日々を余儀なくされるのでした。

 ◇結:芸の力で歌舞伎界の頂点「国宝」へ
 すべてを失い、ついに彰子にも見放された喜久雄のもとへ、三友の社員・竹野がやってきます。竹野は「万菊さんがお前に会いたがっている」と伝え、喜久雄を万菊が滞在する安旅館へ案内します。
 歌舞伎一筋に生きてきた万菊との再会をきっかけに、再び舞台への情熱を取り戻す喜久雄。
 こうして彼は歌舞伎の世界へと舞い戻り、俊介とともにふたたび華やかな舞台に立つようになるのでした。しかしその俊介も、半二郎と同じ糖尿病を患い、左足の壊死により切断を余儀なくされます。
 片足でもどうしても舞台に立ちたいという俊介は、かつて喜久雄が半二郎の代役を務めた「曽根崎心中」でお初の役を演じたいと打ち明けます。喜久雄はこれを受け、自分が徳兵衛を演じることを決意。
 舞台のクライマックス、お初の足を徳兵衛が自分の首にあてて心中の覚悟を見せる場面で、喜久雄は俊介のもう片方の足も壊死が進んでいることに気づきます。俊介は痛みを抱えながらも舞台を最後まで演じきり、その後、命を落としてしまいます。
 俊介の死から十数年。
 喜久雄はついに「人間国宝」の称号を得て、インタビューの席で長く会えていなかった娘・綾乃と再会し和解します。
 そして彼は、かつて俊介と見た万菊の演じた「鷺娘」の舞台に立ちます。
 すべてを犠牲にし、日本一の歌舞伎役者となった喜久雄。人間国宝となり、ついに自身が目指した究極の境地へ辿り着き、映画は幕を下ろします。

 ◆【国宝】映画の結末・ラストとネタバレ部分の解説!~

 ここでは、映画『国宝』の結末・ラストシーンについて、ネタバレありで詳しく解説していきます。

 -- 「国宝」映画のラスト・結末の解説 --

 俊介の死から十数年が経ち、もがき苦しみながら芸の道に生き抜いた喜久雄は、ついに「人間国宝」の称号を手にします。
 インタビューの取材を受けていた喜久雄の前に、ずっと会えずにいた一人娘・綾乃がカメラマンとして現れ、喜久雄は思いがけない再会を果たすことに。
 綾乃は喜久雄にこう伝えます。
 「あなたのことを父親だと思ったことはありません。でも花井半二郎を見たらお正月を迎えたような、いいこと起こりそうな、何もかも忘れてこっちおいでって誘われるような、見たことないところ連れて行ってもらうようなそんな気持ちになるねん。気づいたらめっちゃ拍手してたわ。」
 それは、悪魔と取引をした父が、自分(娘)には全く関心を示さず、ひたすら芸にすべてを捧げ続けてきた長い年月への思いを、綾乃が正直に語った言葉でした。
 そして喜久雄はかつて小野川万菊が踊っていた特別な舞台「鷺娘」の舞台へ。

 -- 鬼気迫る演技で圧倒的な美しさを魅せる喜久雄の「鷺娘」--
 幕切れ、暗闇のなかで花びらとも雪とも見まごう白いきらめきが舞い降りる中、喜久雄は独り言のように「きれいやなぁ…」と静かに呟きます。
 こうして、芸に人生のすべてをかけた喜久雄の物語は、美しくも静かに幕を閉じるのでした。

 -- 喜久雄が言った「景色が見たい」「きれいやなぁ…」の意味は --
 喜久雄がラストのインタビューで語った「景色が見たい」とは、芸を極めたものだけがたどり着ける極限に美しい瞬間のことを意味しています。
 この「景色」とは喜久雄と俊介がまだ学生時代に、初めて小野川万菊の舞台を見て心に焼きついた化け物じみた美しさへの憧れから生まれたものです。同時に、それは雪の降る夜、目の前で父が壮絶な最期を迎えた時の忘れがたい光景とも重なっています。
 喜久雄は、すべてを犠牲にして芸の道を極めることで、父を失った悲しみや血筋という大きな壁に苦しみながらも、その苦しみへの復讐を遂げ、美の頂点にたどり着こうとしました。
 ラストの「きれいやなぁ…」という言葉には、そうしてすべてをかけて手にした究極の美の瞬間に対する、喜久雄の深い感慨が込められているのではないでしょうか。

 -- 人間国宝・万菊と喜久雄の共通点 --
 人間国宝・小野川万菊と喜久雄の共通点は、芸に人生を捧げ、極限の美を追い求めた者同士であるということです。
 万菊は引退後、余生を場末の安旅館で過ごしておりました。三友の竹野に連れられて喜久雄がそこを訪れた時、万菊は「ここには美しいものが何もないでしょう?でも妙に落ち着く。もういいんだよって誰かに言ってもらったみたいで」と語ります。
 この言葉には、これまで美を追い続けた果てに、孤独と苦悩を抱えながら芸の極みを目指してきた万菊の生き様がにじみ出ています。
 喜久雄もまた、万菊と同じように美を追い求める道を歩み続け、圧倒的な芸と存在感で人間国宝にまで上り詰めました。
 人間国宝とは、すべてをかけて芸の道を突き詰め、孤高の道を歩み、究極の美しさを追い続けた者だけに与えられる称号なのかもしれません。

 -- 「国宝」映画が描きたかったことは? --
 映画『国宝』が描こうとしたのは、芸の道に人生のすべてを捧げ、血筋と才能の間でもがき苦しむ主人公・喜久雄の50年に及ぶ激動の人生です。
 喜久雄は生まれ持った美貌と芸の才能には恵まれながらも、歌舞伎の名門の血筋ではないという立場に苦しみ続けます。一方、伝統ある歌舞伎一家に生まれた俊介は、目の前で輝きを放つ喜久雄という圧倒的な才能に自信を失い、芸の道から逃げてしまいます。
 伝統芸能という厳しい世界の中で、芸に呪われた喜久雄と、血に呪われた俊介。彼らはライバルであり、同志でもありながら、それぞれの葛藤と孤独を背負い、芸の頂点を目指して懸命にもがき続けます。
 信頼や裏切り、家族との断絶と和解、そうしたさまざまな犠牲を払いながらも、人生のすべてを懸けて“見たい景色”を追い求めた者だけが到達できる、孤高の美。
 映画『国宝』は、歌舞伎という伝統の舞台を通じて、そうした人間の壮絶な生きざまを圧倒的な熱量で描いた作品です。

 ◇【国宝】映画のキャスト相関図
 映画『国宝』は、歌舞伎の世界を舞台に、主人公・喜久雄を中心とした複雑な人間関係が描かれています。
 喜久雄は任侠の家に生まれたものの、父を失ったことをきっかけに、歌舞伎界の名門・花井家の当主である花井半二郎のもとに引き取られます。
 花井半二郎には、喜久雄と同い年の実子・俊介がいました。若き喜久雄は俊介と花街へ遊びに行ったとき、舞妓・藤駒と出会い、その後彼女との間に一人娘・綾乃をもうけます。
 また、喜久雄の幼馴染である福田春江は、彼を追って上阪し、長らく喜久雄を支え続けていましたが、俊介が喜久雄の圧倒的な才能に苦悩する中、俊介と共に姿を消してしまいます。
 やがて花井半二郎の死後、喜久雄は後ろ盾を失い、歌舞伎の“血筋”を求めて上方歌舞伎の当主・吾妻千五郎の娘・彰子に近づき結婚を望みますが、千五郎の強い反対に遭い、歌舞伎界を追われることに。
 主人公・喜久雄を取り巻く人々との絆や葛藤、芸の世界に身を投じた者たちの複雑な関係は、物語にリアリティと深みをもたらしています。

 …と、こんな〝映画『国宝』〟でありました。
 上映時間〝175分〟と長く、GONsanには縁遠い「歌舞伎」の世界でありましたけど、歌舞伎界の人々との絆や葛藤、芸の世界に身を投じた者たちの複雑な関係は、大変興味深いものでありました。
 アッと言う間の〝175分〟でありました(^-^)//"

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