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 2001年2月に発生しました〝明王台主婦殺人事件〟…捜査は難航で20年経ましても犯人逮捕に至りませんでした。
 が、2021年10月に、福山市内で刃物のようなものを所持したとして、県警は無職竹森幸三容疑者(67歳)を銃刀法違反容疑で捜査し、DNA型を任意で採取。その後の鑑定で明王台殺害現場に残された血痕の型と一致し、10月上旬に捜査線に浮上。逮捕の決め手になったようであります。
 その後の取り調べでは、
 「現場に行き、女性の腹部を刺した」「殺すつもりはなかった」…
 「お金があるのではないかと思った」「宅配の配達員を装って女性宅に入った」…と言う趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かった時期もありましたけど、それまでの捜査では「記憶にない」と供述。
 1月30日の初公判で竹森被告は「記憶に無い」と起訴内容を否認。21年10月に広島県警が逮捕する決め手となったDNA鑑定の結果の評価が最大の焦点でしたけど、2月12日の広島地裁判決は、DNA鑑定の結果を基に、竹森被告の犯行と認定。
 求刑通り、事件当時の有期刑上限の懲役15年が言い渡されましたネ。
 判決までの推移を、WEB上の報道から拾ってみますと、

 ◆捜査難航の20年前の主婦刺殺、67歳容疑者が急浮上…「記憶にない」と否認

 --- 2021/10/26 06:44 讀賣新聞 ---

 2001年に広島県福山市の民家で主婦(当時35歳)が殺害される事件があり、県警は25日、同市西新涯町、無職竹森幸三容疑者(67)を殺人容疑で逮捕した。竹森容疑者は「記憶にない」と容疑を否認しているという。捜査は難航していたが、発生から20年がたった今月、容疑者が浮かんだ。
 広島県警察本部の発表では、竹森容疑者は01年2月6日午後0時45分頃、福山市明王台の民家で、住人の主婦の腹部などを果物ナイフで刺し、殺害した疑い。
 事件後、県警が現場から見つかった血痕のDNA型を鑑定した結果、家族以外のものが含まれていたことが判明。県警は犯人につながる重要な手がかりとみて捜査していた。
 県警によると、今月に入って竹森容疑者の存在が浮上。現場の遺留物などから特定して、25日に任意同行し、逮捕したとしている。
 竹森容疑者は現在は一人暮らしで、事件当時も福山市内に住んでいたという。主婦の遺族は竹森容疑者について、県警に「面識がない」と説明している。
 主婦は夫と子ども2人の4人暮らしで、事件当日は生後9か月だった長女と2人で自宅にいた。自宅の非常通報装置が作動し、警備会社からの110番で駆けつけた県警の捜査員が、室内で左脇腹に果物ナイフ(刃渡り約10センチ)が刺さった状態で死亡している主婦を発見した。長女は無事だった。
 殺人などの凶悪事件を巡っては、10年の刑事訴訟法改正で公訴時効が撤廃された。改正前に起きた事件でも、時効前であれば、長期未解決事件(コールドケース)として捜査が続けられている。今回の事件は撤廃されなければ、16年に時効となっていた。現場近くに住む男性(46)は「逮捕されてほっとした」と話した。

 ◆「刺した」と供述 20年前の広島・福山の主婦殺害事件で、容疑者

 --- 2021年11月12日 6時00分 朝日新聞 ---

 広島県福山市明王台5丁目の主婦(当時35)が2001年に自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された福山市西新涯町1丁目、無職竹森幸三容疑者(67)が「現場に行き、女性の腹部を刺した」「殺すつもりはなかった」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者らへの取材でわかった。これまでの捜査では「記憶にない」と供述していたという。
 また、関係者によると、竹森容疑者は女性との面識はなかったとし、「お金があるのではないかと思った」と説明。「宅配の配達員を装って女性宅に入った」という趣旨の話をしているという。
 県警によると、竹森容疑者は01年2月6日午後0時45分ごろ、女性宅で女性の腹部を果物ナイフで突き刺すなどして殺害した疑いがある。当日、女性宅の非常警報装置が作動し、警備会社からの110番通報で駆けつけた警察官らが玄関近くで倒れている女性を見つけた。捜査関係者によるとこの際、玄関は施錠されておらず、付近に印鑑が落ちていたという。これまでの捜査で玄関がこじ開けられた形跡はなく、現金の入った財布が残っていたこともわかっている。県警は凶器の果物ナイフは竹森容疑者が持ち込んだとみている。
 捜査関係者によると、竹森容疑者が今夏、福山市内で刃物のようなものを所持したとして、県警は銃刀法違反容疑で捜査し、DNA型を任意で採取した。その後の鑑定で殺害現場に残された血痕の型と一致し、10月上旬に捜査線に浮上。逮捕の決め手になった。

 ◆24年前の女性殺害事件 求刑どおり懲役15年判決 広島地裁

 --- 2025年02月12日 18時29分 NHK広島 NEWS WEB ---

 24年前、福山市の住宅で当時35歳の女性が殺害され、現場から検出された血液のDNA型が70歳の被告のものといえるかが争われた裁判で、広島地方裁判所は「現場の血液は被告のものだと強く推認される」として、検察の求刑どおり懲役15年を言い渡しました。
 福山市の竹森幸三被告(70)は、2001年2月、福山市明王台の住宅で、当時35歳の女性の腹をナイフで刺すなどして殺害したとして、殺人などの罪に問われました。
 裁判では、現場に残された血液のDNA型と被告のDNA型が鑑定結果から一致したといえるかが争点となり、被告の弁護士は「一致していると判断することはできない」として無罪を主張していました。
 12日の判決で、広島地方裁判所の後藤有己裁判長は、「現場に残された血液からは、一部、被告とは異なる型のDNAも検出されたが、資料の劣化や、被告以外の人物のDNAがわずかに混入したことによるものと理解でき、現場の血液は被告のものだと強く推認される。現場に残された足跡は1種類であり、被告以外の第三者が犯行現場にいたとは考えがたい」と指摘しました。
 その上で、「全く落ち度がない被害者に対する危険で残忍な犯行で、突如襲われ幼い子どもを残したまま命を奪われた無念と衝撃の大きさは計り知れない」として、検察の求刑どおり懲役15年の判決を言い渡しました。
 判決のあと、被告の弁護を務めた犬飼俊哉弁護士は会見を開き、「『疑わしきは被告人の利益に』という原則から考えると、被告に不利益を与える判決だったと考えている」と話していました。
 その上で、「控訴については被告と話し合ってから決めたい」と述べました。

 …と、こんな推移で2/12の判決に至りました。
 殺害されました女性の親族の方が、我が家近隣にお住まいですけど、判決が出ましたとは言え、ご無念なお気持ちに変わりは無いものとお察し致します。
 今後、竹森被告は、この判決を受け入れますのか控訴としますのか分かりませんけど、真実に沿いました行動を切に願いたいと思います(^-^)//"

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