昨夜放映のNHK〝歴史探偵〟、テーマは「平安武士と蝦夷」でありましたが、高校時代、真面目に日本史の授業に取り組んでおりませんでしたGONsanですから、大変興味深く視聴となりました。
その中で、〝国司〟の話題も取り上げられておりました。
国司は任期が4年間。朝廷に一定の税を納めれば、あとは国司の懐に入れる事も可能で儲け放題の実状でしたとか(^-^)
なら、任地として大国を望む者が、さぞ多かったものと思います。
それで、〝どの国の国司になったら儲かるか…〟と言う話題では、8名の学者が上位3国を挙げておられました。
一番多かったのは〝播磨国〟で、一位が多かったのは〝陸奥国〟でありました。
この番組によく登場されます多摩大学客員教授・河合敦sanは、1位・陸奥、2位・河内、3位・備後と、3位に〝備後国〟を挙げておられますから、んっ!?…のGONsan。
・陸奥国は、圧倒的な面積の広さを誇り、田畑の収入が多いのが魅力。
・砂金と名馬の最大の産地で収益性が高い。
・辺境なので搾取しても朝廷から咎められる可能性が低い。
…等の理由で陸奥国を1位に挙げる方が多かったのですけど、う~ん、備後国は何にメリットが有りましたのでしょうねぇ~
◆国司
--- 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』---
国司(こくし、くにのつかさ、くにのみこともちは、古代から中世の日本で、地方行政単位である国を支配する行政官として朝廷から任命され派遣された中央官吏たちを指す。
守(かみ)(=長官)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)が派遣された(四等官)。さらにその下に史生(ししょう)、博士、医師などが置かれており、広義では国司の中に含めて扱われていた。
守の唐名は刺史、太守など。大国、上国の守は比較的に位階の高い貴族が任命され、中央では中級貴族に位置する。
任期は6年(のちに4年)だったが、実際には任期が終わらないうちに交代している者が多かった。国司たちは国衙において政務に当たり、祭祀・行政・司法・軍事のすべてを司り、赴任した国内では絶大な権限を与えられた。
国司たちは、その国内の各郡の官吏(郡司)へ指示を行なった。郡司は中央官僚ではなく、在地の有力者、いわゆる旧豪族が任命された。
この他に国司の下で事務処理などの雑務を行う書生・雑掌・散事と呼ばれる下級職員がいた。原則として在地の白丁身分から取ることになっていたが、実際には旧豪族層出身が多かったと推測される。
☆延喜式の時代の各国の等級
延喜式が策定された10世紀ごろの各国の等級は以下のとおり。
大国(13カ国) -- 大和国・河内国・伊勢国・武蔵国・上総国・下総国・常陸国・近江国・上野国・陸奥国・越前国・播磨国・肥後国
上国(35カ国) -- 山城国・摂津国・尾張国・三河国・遠江国・駿河国・甲斐国・相模国・美濃国・信濃国・下野国・出羽国・加賀国・越中国・越後国・丹波国・但馬国・因幡国・伯耆国・出雲国・美作国・備前国・備中国・備後国・安芸国・周防国・紀伊国・阿波国・讃岐国・伊予国・豊前国・豊後国・筑前国・筑後国・肥前国
中国(11カ国) -- 安房国・若狭国・能登国・佐渡国・丹後国・石見国・長門国・土佐国・日向国・大隅国・薩摩国
下国(9カ国) -- 和泉国・伊賀国・志摩国・伊豆国・飛騨国・隠岐国・淡路国・壱岐国・対馬国
いゃぁ、それにしましても、国司から見ました備後国のメリットは、何でしたのでしょうねぇ(^-^)//"
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