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 先週土曜日の夕方でしたか…何気なくラジオを付けますと、広島FMで「柏村武昭だんRUN」を放送中で、話題は映画〝碁盤切り〟の内容でありました。
 何でも柏村sanは、この映画を視聴されましたようで、「イィ映画でした。主演の草薙剛クン、立派な役者になったねぇ~」と、しきりに、視聴者の皆さんにも、是非、映画館で観て欲しい…とアピールです。
 柏村sanのこのお言葉で、GONsanも観てみたい衝動に駆られまして、昨日・日曜日の午後は〝福山コロナシネマワールド〟行きとなりました。
 昼食時に、「午後、映画鑑賞に行くけど、一緒に行く?」と嫁さんに尋ねますと、「何を観るの?」ですから、「草薙剛の時代劇で〝碁盤切り〟」と返しますと、「何、それは?行かない。独りで行ったら…」と、予想通りの嫁さんの回答。
 まぁ、いつもの事ですから、「うん、行く」とでも言われましたら、戸惑っていましたかも(^-^)
 急いでWEB上でチケットを求め、15:15からの上映に間に合いますよう、15:00前に我が家を出ましたGONsan。
 入館しますと、観客は、GONsanを含め総勢16名でしたような…
 『碁盤切り』は、こんな映画でありました。

 ◆【ネタバレあらすじ】映画『碁盤斬り』結末の意味を解説・考察!

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 『ミッドナイトスワン』(2020年)の草彅剛と「孤狼の血」シリーズの白石和彌監督がタッグを組んでおくる『碁盤斬り』が、2024年5月17日に公開されます。古典落語の『柳田格之進』をもとに、父と娘の誇りをかけた復讐劇を描いた本作。
 この記事では、『碁盤斬り』のあらすじ、キャストを紹介します。

 【ネタバレ】映画『基盤斬り』の結末までのあらすじ
 身に覚えのない罪を着せられたうえに妻を亡くした浪人・柳田格之進(草彅剛)は、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹(清原果耶)とともに江戸の貧乏長屋で暮らしていました。実直な格之進は、嗜む囲碁にもその性格が現れています。
 そんなあるとき、旧知の藩士から冤罪事件の真実を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は自分を犠牲にする道を選びますが、格之進は仇討ちを果たすため旅に出ます。

 【起】柳田格之進という男
 江戸の貧乏長屋で娘のお絹(清野菜名)とともに暮らしている柳田格之進(草彅剛)は、真面目で実直な人物でした。その性格は趣味の囲碁の打ち筋にも現れ、近所の碁会の面々からも尊敬を集めています。
 そんなある日、格之進は強欲な大店の旦那・萬屋源兵衛(國村隼)から賭けを持ちかけられます。まだ打てる手があるにも関わらず、勝負を放棄して帰路についた格之進を見た源兵衛は、彼の高潔な態度に感銘を受け、親しくなりました。
 その後、源兵衛は自分の持つ素晴らしい碁盤で碁を打とうと格之進を誘います。しかしある夜、碁会が行われた源兵衛の店で金が盗まれ、番頭の徳次郎(音尾琢真)は、格之進が犯人だと疑います。
 話を聞いたお絹は、自分が遊郭に身売りしてお金を工面すると言い出します。そして格之進が本当に盗んでいないのであれば、いずれ金は見つかるだろうから、その金で自分を身請けしてほしいと言いました。

 【承】冤罪事件の真相
 濡れ衣を着せられ、娘まで遊郭に身を落とした格之進は怒り、もし金が見つかったら、源兵衛と手代である弥吉(中川大志)の首をもらうと言います。事情を知った遊郭の女将・お庚(小泉今日子)はお絹を預かることにしますが、新年までは客を取らせないと猶予を設けました。
 そんななか、格之進のもとに彦根藩士の梶木左門(奥野瑛太)が訪ねてきます。かつて格之進は、藩主の掛け軸を盗んだ濡れ衣を着せられ、そのせいで妻は自ら命を絶ち、藩を追われたのでした。しかし左門は、真犯人は同じく藩士だった柴田兵庫(斎藤工)で、格之進の妻は兵庫に脅されて彼に身を任せ、それを苦に自死したというのです。
 復讐を決意した格之進は、左門とともに兵庫の行方を追って旅立ちます。

 【転】真犯人を追って復讐の旅へ
 左門とともに兵庫を追う格之進。そして彼らは兵庫がある町にいることを突き止めました。町に着いた2人は、そこを取り仕切る長兵衛(市村正親)に出会い、兵庫が大金を賭ける秘密の碁会に参加していることを知ります。格之進たちが事情を話すと、長兵衛は彼らが碁会に参加することを許可してくれました。
 大晦日。かくして碁会に潜入した格之進は、兵庫に再会します。以前から格之進の高潔な性格を偽善的だと嫌っていた兵庫は、彼に濡れ衣を着せたことや妻を脅したことを認め、盗んだ掛け軸はとっくに売り払い、その金を貧しい者たちに分け与えたと言いました。
 そこで格之進と兵庫は、囲碁で決着をつけることにします。

 【結末】衝撃のラスト!復讐の行方と賭けの代償は?
 格之進と兵庫は碁盤を挟んで向き合います。互角の戦いのなか、ついに兵庫が格之進を追い詰めます。万事休すかと思われたとき、「石の下」と言われる手を打つ格之進。これに周囲はどよめき、兵庫は考え込みます。
 しばらくして彼は水を飲むフリをして湯呑みを投げ、突然格之進に斬りかかりました。そして2人の勝負は剣での戦いへとなだれ込みます。激しい攻防の末、格之進は兵庫の腕を切り落として胸を刺し、決着をつけました。
 兵庫が売り払ったと言っていた掛け軸は実際はまだ彼の家にあり、左門はそれを藩主のもとに持ち帰ることに。しかし新年までもう時間がありません。格之進たちは急いで帰路につきますが、彼らの眼の前で大門は閉まってしまいました。朝になり、急いで江戸に戻った格之進は、お庚がまだお絹に客を取らせず待たせていたことを知ります。
 一方、萬屋では格之進が盗んだとされていた金が発見されました。碁会の夜、源兵衛は厠に立ち、手に持っていた金をある場所にとりあえず置いたのを忘れていたのです。約束通り2人の首をもらうと刀を振り上げた格之進。しかし彼の刀は源兵衛たちの首ではなく、碁盤を真っ二つに切りました。
 その後、お絹と弥吉は祝言をあげます。

 【解説】物語の鍵となった「石の下」とは
 物語の序盤で、格之進はお庚に「石の下」という手筋を教えます。これは囲碁の戦略の1つで、詰碁の死活の問題で現れることが多いものです。
 まず詰碁の「死活」というのは、「相手に絶対に取られることのない石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を“活きた石”、それ以外の「相手に取られる石」を“死んだ石”と呼ぶため、これを合わせて「死活」と言います。
 「石の下」は意図的に相手に石を取らせたうえで、空いた交点に着手する手筋ですが、実践で使われるのは非常に珍しいとされています。
 格之進は最後の兵庫との対決でも「石の下」を打ち、勝利したのでした。

 【考察】落語からの脚色で鮮明になった「普遍的な生き方」というテーマ
 『碁盤斬り』は、古典落語の『柳田格之進』がもとになっています。もとの落語では、格之進が浪人となった背景は語られておらず、柴田兵庫は映画オリジナルのキャラクターです。しかしこのバックストーリーがあることで、映画では格之進の性格や生き方の高潔さをよりはっきりと描くことに成功しました。
 もとの落語では「武士の誇り」に焦点が置かれていますが、映画では「普遍的な生き方」にテーマが置かれていると言えるでしょう。
 柴田兵庫は格之進とは正反対の存在であり、格之進の生き方の高潔さを引き立たせる存在でもあります。彼との対局があるからこそ、格之進の実直な性格に観客は感銘を受けるのでは無いでしょうか。

 …と、こんな内容の〝碁盤切り〟。
 う~ん、〝普遍的な生き方〟ですか…凡人のGONsanに取りましては、仲々難解なテーマであります。
 終盤のラストシーン近く、兵庫が売り払ったと言う掛け軸は、無事取り返し、これは藩主の元に帰らなければならないものを、「これは、俺に譲ってくれ…」と格之進が入手。
 この掛け軸を処分し、お絹の婚礼費用に充当したものと思いますけど、この行為が「普遍的な生き方」にどぅ繋がりますのか…やっぱりGONsanには難し過ぎて(^-^;
 それに、映画自体は〝藤沢周平〟の世界にも重なって、なんとも…
 感動します映画ではありましたけど、見終えたGONsanには複雑な想いもまた生じましたネ(^-^)//"

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日本全国通過旅 (http://gon.mbsrv.net/)