〝四ツ樋〟を見学しますと、次は〝中央ポンプ場〟〝中央雨水滞水池〟を訪問です。
◆中央ポンプ場(現代の四ツ樋)
従来四つ樋では干潮になって海水面が樋門より低くなれば樋門を開け排水し、潮が上昇し樋門より高くなれば閉めて海水の流入を防ぐという自然のままの営みであったが、福山市が拡大するにつれ、浸水被害防止のため現在ではポンプによる強制排水が行われる。
従来の川、水路に流入した水は四ツ樋樋門及びその横の松浜ポンプ場が受け持っている。
また下水に流れ込んだ雨水の排出としては新浜ポンプ場(市内東部)、中央ポンプ場(市内全域、主に西部)が造られ、入江北の市街地も含めた排水を受け持っている。
-- 備陽史探訪の会資料より --
中央ポンプ場では、日曜日にも関わらず、市職員の方から、パネルで丁寧な説明がありました(^.-)☆
このパネルには、こんな記載がありました(^-^)//"
◆福山市合流式下水道改善事業
(背景)
福山市の公共下水道は、市の中心部を対象とした新浜処理区において、1952年度(昭和27年度)から、戦災復興事業に併せて雨水と汚水を同時に排除する合流式で事業に着手し、1966年度(昭和41年度)に一部供用を開始しています。
しかし、その後の都市化の進展により雨水流出量が増大し、降雨時に処理場の処理能力を上回る下水量になると、下水の一部が未処理のまま放出され、公共用水域の水質、公衆衛生、環境等に影響を与えることがあります。
(経緯)
2003年(平成15年)9月の下水道法施行令改正に伴い、2014年(平成26年度)以降からは、「総降雨量が10mmから30mmの時に、吐き口からの平均BOD(生物化学的酸素要求量)を1リットルあたり40mg以下」とすることが義務付けられました。
本市では、公共用水域への汚濁負荷量を削減するため、国が示した「合流式下水道改善対策指針(2002年(平成14年)3月)」に基づき、「福山市合流式下水道緊急改善計画」を策定し、降雨初期の汚濁濃度の高い下水を一時的に貯留する「中央雨水帯水池」と、その施設を補完する「高速ろ過施設」を、2011年(平成23年)3月から建設に着手し、2014年4月に共用を開始しました。
(目標)
合流式下水道区域(新浜処理区)からの年間BOD総放流負荷量を分流式下水道並みにするとともに、未処理放流回数を半減させることとしています。【下図参照】
(効果)
本事業により年間BOD総放流負荷量は、次の通り削減される見込みです。
○福山港最奥部 237.2t → 88.3t (約63%削減)
○新浜処理区全体 412.7t → 219.8t (約47%削減)
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