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 〝久本古墳〟の見学を終えますと、次は、今回のバス例会の最後の訪問地〝屋嶋城城門跡〟に向かいます。
 〝屋嶋城城門跡〟をWEB上で検索してみますと、高松市公式ホームページに詳細な記載が…

 ◆屋嶋城(やしまのき)

 --- https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/bunkazai/chosa/yashimajo/index.html ---

 唐と新羅の連合軍に攻め滅ぼされた百済を再興するため日本は救援軍を朝鮮半島へ派遣しましたが、西暦663年8月、白村江の戦いで両国連合軍に大敗しました。これを契機として、唐・新羅の侵攻に備えて対馬から太宰府周辺・瀬戸内海沿岸に作られた朝鮮式山城の一つが屋嶋城です。日本書紀の天智天皇6(西暦667)年11月の条に

 「倭國高安城(やまとのくにたかやすのき)、讃吉國山田郡屋嶋城(さぬきのくにやまだのこおりやしまのき)、對馬國金田城(つしまのくにかなたのき)を築(つ)く」(※倭國→現在の奈良県、對馬國→現在の長崎県対馬市)

 との記載がありますが、長らくその実体はよく分かりませんでした。平成10年2月に南嶺山上部近くの西南斜面において石積みが発見されたことを契機にして、南嶺北斜面・南斜面で確認されていた土塁と関連することが分かり、東斜面でも同様の地形が確認されたことから、山上部付近の斜面に断続的ながら古代山城屋嶋城の外郭線(防御ライン)が巡っていることが判明しました。約14年におよぶ発掘調査によってその全体像が少しずつ分かりかけています。これまでの成果や現在進めている城門遺構保存整備事業の進捗状況について紹介いたします。

 ・屋嶋城のあらまし
 屋島は名前のとおり、古代において島でした。屋島は瀬戸内海の中でも備讃瀬戸の東限に位置し、畿内に抜ける海上ルートにおける要所で、特に、唐・新羅の大船団を迎え撃つには非常に重要な場所だったと言えます。
 屋嶋城の城壁は山上を全長7キロメートルに渡ってめぐらしていたと考えられていますが、そのほとんどは断崖絶壁で、人工的に城壁が築かれていたのはそのうちの約1割程度です。そのため、自然地形を最大限に活用した古代山城と言えます。
 屋島は北嶺と南嶺と呼ばれる2つの山から構成されていますが、城壁などの遺構は南嶺のみで確認されています。また、北嶺と南嶺の間の西側には大きな谷があり、標高100メートル付近に山上の城壁とは別に城壁が築かれています。
 確認されている遺構のうち、最も残りの良いものが城門地区と浦生地区です。これらの発掘調査等の成果について詳しく紹介します。

 ・謎の古代山城を掘る
 屋嶋城跡の継続的な発掘調査は平成11年度から始まり、これまで14年間に渡って実施してきました。その結果、謎の古代山城屋嶋城の様々な情報を得ることができ、その実像が見え始めています。
 ここでは、近年の調査で多くのことが分かってきた城門地区、浦生地区などを中心に、発掘調査によって解明されてきた『日本書紀』に記載された屋嶋城について紹介します。

 ・浦生地区
 浦生地区の城壁(石塁)は早くからその存在が知られており、屋嶋城の遺構として紹介されてきました。しかし、それを裏付ける明確な資料はありませんでした。山上の調査の進展に伴い、平成21年度から発掘調査を開始したところ、7世紀後半頃の須恵器(平瓶(へいへい))が出土したことで初めて屋嶋城を構成する施設であることが明確になりました。
 城壁のほかに、城門や水門に推定されている箇所があるほか、雉城(ちじょう)と呼ばれる城壁から張り出した物見台のような遺構が残っています。周辺には石が多量に散乱しており、これらの遺構の表面は石積みであった可能性が考えられます。
 現在、調査を継続的に行っており、今後の調査が期待されています。

 ・その他の遺構
 このほかに、古代山城を考える上で重要な遺構としては、倉庫などの建物跡、貯水池、水門などを挙げることができます。
 貯水池としては血の池(瑠璃宝池)など数箇所でその候補地があり、水門としては南水門、北水門などがあります。城壁も南嶺の各所に残っており、特に北側斜面には土段と呼ばれる平坦な場所が道路状に残っています。屋嶋城に関する調査は、まだ始まったばかりでまだまだ多くの謎が残されており、これからの調査に期待が寄せられています。屋島の山上やその周辺に関連の未発見の遺構が眠っているかもしれません。

 ・甦る屋嶋城
 平成19年度から発掘調査で発見された城門と城壁の一部を修理復元するため、整備工事を実施しております。
 工事は城門南側の城壁から着手し、平成20年度に落石を回収、平成21年から平成22年度に石垣解体工事を実施、平成23年から平成24年度に城壁復元工事を実施しています。平成22年度には城壁復元工事を実施するために、試験的な城壁復元を実施し、様々な検討を行いました。解体、検討、復元という過程を経て、城壁復元工事が終了しました。
 現在は自由に見学することができます。今後も現地見学会を開催する場合は広報などで事前にお知らせしますので奮って御参加ください。

 …と、こんな記載が。
 駐車場に到着でバスから下車。屋島寺を横目にノンビリと展望台方向に向かいます。
 観光客もそれなりに多く、散策道脇の紅葉も大変キレイでありました(^-^)//"

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