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 こぅして展示品に眼を向けておりますと、どれも皆、懐かしさが…自然と、幼少時に眼にしました光景に想いが向かってしまいます。
 でも、中には、全く分からないモノも…この古めかしい〝小川式挽場機 裏穴貝釦(ボタン)型付機〟に眼が止まってしまいましたけど、これは、何なんでしょうねぇ~
 WEB上で検索してみましたら、有る事は有るのですけど…
 〝製造工程/奈良・川西町にある高級貝ボタン【川西ボタン倶楽部】〟のページが出て来まして、この会社で、よく似た古めかしい機会を使用しておられます。よく分かりませんけど、きっと、高級貝ボタンの型付け作業に使用していました機械なのでしょうねぇ~

 ◆川西ボタン倶楽部
 -- http://web1.kcn.jp/kawanisityou-syoukoukai/process.html --

 ・オートメーションではなく、人の手による細かな作業が、高品質の川西ボタンを生み出す。
 手挽き--ボタンの型付け作業は、通常15mmまでのものは機械で、それ以上のものは職人による「手挽き」で行う。回転するチャックにボタンを入れ、職人の感覚や音を頼りに削り方を調整する。
 変形加工--ボタンは丸いものだけでなく様々な形状や切込みがあるものもある。専用の機械を駆使し、職人の感覚を頼りにひとつずつ丁寧に加工している。

 ・数多くの工程を経て、天然素材のボタンが生まれる。
 ブランク--当初は原貝を直接輸入し日本で刳り抜いていたが、近年は現地で刳り抜いたもの(ブランク)を輸入している。そのため「刳り場」という工程はなくなった。
 摺り場--ブランクはでこぼこしているため、回転している砥石で平らにする作業。微妙な色の見比べやボタンの厚み調整などを行う重要な工程の一つ。
 挽き場--「型付け」とも呼ばれる。ボタンの表面に膨らみや溝などの型を付ける工程。使用する刃物(バイト)の調整も重要で、行える職人は稀少。
 穴明け--ボタンに穴を明ける工程で、2つ穴・4つ穴はポピュラーだが、近年は細い穴や間隔の狭い穴などがデザイン性としてトレンドとされている。
 化車(がしゃ)--ボタンのカドに丸みをつけ、小割や筋をとる工程。化車(がしゃ)と呼ばれる箱の中にボタンと水・磨き粉を入れて約3~6時間回転させ、周りのバリを取り除く作業。
 艶出し--テッポウと呼ばれる桶の中に熱湯とボタンを入れ水溶液(塩酸や硫酸)を点滴のように垂らしながら、およそ1時間回転させる。ボタンの表面を少しずつ溶かしながら艶を出す。
 ロウつけ--伊保田(いぼた)ロウというロウを付着させたモミや小麦などを、ボタンと一緒に「モミ化車」でさらに1時間程度回転させる。ロウが貝ボタンになじみ手触りがとても良くなる。
 選別--通称「よりわけ」と呼ばれ、良品とキズやカケのある欠陥品とを選別する。経験を活かした眼力と指先による確かなチェックを経て良質なボタンが市場に届けられる。

 …との事で、高級貝ボタン製作の過程では、人の手による細かな作業が続きますようですねぇ~

 ◆しゃちほこ
 鯱の起源は、鴟尾(古代の宮殿・寺院の主要建物の大棟両端につけられた1対の棟飾瓦)と考えられます。
 鯱とは想像上の生き物で、大変強い海獣だそうです。
 鯱が屋根に上がった理由は、雷雨を呼ぶ生き物とされていて、燃えやすい木造建築に対するお守り的な意味がありました。

 ◆鬼瓦
 大棟または下棟の端に用いられる飾瓦。
 奈良時代には軒平瓦(軒先に葺く平瓦)と同じ蓮華文や獣面様が併存したが、鎌倉時代以降に角のある立体的な鬼の形に変化して、一般に鬼瓦と呼ばれるようになった。
 鬼瓦は、魔物を怖がらせて家から追い払う魔除けの意味もあったと思われます。

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