今朝、朝刊に眼を通しながらテレビに眼を向けましたら、時たま見掛けます車止めに止まっています鳥について、話題が取り上げられておりました。
何故、この車止めに鳥を付けているのか?…と(^-^)
GONsanも、こんな何でも無い景観を結構画像に納めておりますので、こんな車止めも撮っているだろう…と捜してみましたら、うん、うん、やっぱりチャンと撮っておりましたネ(^.-)☆
挿入の画像は、2~3年前に、矢掛町なのか美星町なのかは分かりませんけど、星田川の甌穴を求めて「滝山渓谷グリーンシャワーロード」を散策し、星田池に出ます手前で撮りましたものなんです。
近年、こんな車止めに付属の鳥を眼にします機会は多くなったように思いますけど、付属の理由は無く単なる飾りだとばかり思っておりました。が、これにはチャンと理由がありましたのですねぇ~
なんでも、子供達が車止めに乗らないよう危険防止の為なのだとか…
WEB上で改めて確認してみますと、製造元・㈱サンポールsanの、こんな記載がありました(^.-)☆
◆小鳥付車止め「ピコリーノ」誕生秘話
--- https://www.sunpole.co.jp/product-story/post-2429/?msclkid=1f1028d4c10011ecb8ca30b75e3d467f ---
・製品開発ストーリー(2021.2.19/2022.4.8)
街で見かける小鳥が乗った車止め、実は名前があるんです。街中や公園で、金属製の小鳥が4羽とまっている柵のような物を見かけたことがありませんか?
これはサンポールが製造している小鳥付きの車止めで、その名も「ピコリーノ」と言います。
車止めとは、車両の進入を視覚的に抑止する目的で、車道と歩道の間や駐車場、建物の周囲などに設置されるエクステリア製品です。材質はスチールやステンレス等の金属が主で、形状は大きく分けて単柱型とアーチ型があります。
一般的に無機質な製品が多い車止めの中、一風変わったデザインで記憶に残るピコリーノ。どんなきっかけで誕生したのでしょうか。
・きっかけは公園管理者の声
1970年に旗ポールメーカーとして創業したサンポールは、売上を軌道に乗せた後、東京進出も決めて急成長をとげていました。しかし、旗ポールだけで会社を維持していくには限界があると考えた経営陣は、第2の柱として車止め業界への参入を決断します。
「業界参入の先駆けとして、先行メーカーと差別化でき、市場にインパクトを与える、新しいコンセプトの車止めを作ろう」
こうしてサンポール初となる車止めの開発が始まりました。会社をあげて新製品のアイデアを練っていた折、公園管理者のあるつぶやきが耳に入ります。
「公園の入口に設置されている門型の車止めの上に、子どもが飛び乗って座るなどして転倒する事故が多く困っている。」
この声にひらめきを得た当時の専務権藤千代子は、持ち前のバイタリティーでアイデアをまとめ上げていきました。
そうして1981年12月「ピコリーノ」が誕生したのです。ちなみに、ピコリーノ(picolino)という名前は、「小さいもの」という意味のイタリア語「ピコラ(piccola)」にちなんで付けた造語です。「おチビちゃん」といったニュアンスでしょうか。
・夢と機能の融合
単に子どもの飛び乗りを防止する目的であれば、車止めにつける物は球体など単純な形状でも効果があり、簡単でコストも抑えられたでしょう。しかし、専務は敢えて小鳥にこだわりました。それは、日頃から「子ども達が主役の公園の入口に無機質な門型車止めは相応しくない…」という強い想いを持っていたからなのです。
専務は常々「夢と機能の融合」と言う言葉を大切にしておりました。ピコリーノはまさに「子どもの遊び場に相応しい『夢』のあるデザインと子どもが飛び乗れないようにする『機能』の融合」を体現し、誕生から今日まで長く皆様に愛される製品となったのです。
・「はぐれ鳥」に込めた想い
専務のこだわりは、小鳥のポーズや配置にも表れています。
金型代(イニシャルコスト)や生産効率を第一に考れば、小鳥のポーズ(型)は1種類に抑えて2・3羽を等間隔に並べるのが正解でしょう。しかし専務は、敢えてポーズ(型)違いの小鳥を2種類作り、配置する間隔・羽数・向きにまで気を使いました。さらには、4羽の内1羽を他の小鳥たちから少し離して「はぐれ鳥」にします。
「同じポーズの小鳥が等間隔に並んでも面白味に欠ける。『はぐれ鳥』を作ることで情緒が生まれ、小鳥たちの間に物語も生まれる。」
「ピコリーノによって、通りすがりの人々に安らぎを与えたい。ちょっとでも微笑んでもらいたい。」
「ピコリーノを見た親子に物語を創って欲しい。」
こうした強い想いとこだわりによって、ピコリーノは見る人の豊かな想像を誘い、心に残る製品になったのです。
行く先々で人々に愛され、お陰さまで今や会社名を知らなくても「この製品は知っている」と言われるほど有名になったピコリーノ。まさにサンポールの企業理念である「外部空間を豊かにクリエイトする」を象徴する製品と言えるでしょう。
・小鳥のデザインの秘密
1981年に誕生したピコリーノですが、現在の小鳥のデザインは当時とは異なっています。
初代の小鳥は金型の老朽化に伴い役目を終え、2006年に2代目である現在の小鳥にリニューアルされました。
現在の小鳥の原型を作られたのは鋳金作家の村中保彦先生です。広島に工房を構えられている縁で製作の依頼をさせていただきました。その後、特注案件で「カワセミ」の原型や、弊社の創業50周年記念の置物の制作をお願いするなど、村中先生とのご縁は今も続いています。
ちなみにこの小鳥を雀と思われている方が多いのですが、実は特定の鳥をモデルにしているわけではありません。
・ピコリーノにまつわるエピソード
-- 飛び立った小鳥 --
ある場所で小鳥が盗まれる悪戯(現在は盗難防止対策済)が発生しました。現地を確認していた社員は、たまたま通りがかった親子が「小鳥が飛んでいったね~」と会話する微笑ましい光景を目にしたそうです…これはまさしく専務が思い願った光景です。
-- 江ノ電スズメ --
葛飾北斎「富嶽三十六景/相州江の島」にも描かれた古くからの景勝地であり、今も人気の観光地である神奈川県の江の島。その玄関口である江ノ島電鉄江ノ島駅入口に設置されたピコリーノは、いつもお洒落な手編みのお洋服を着て地元の方々や観光客をお出迎えしています。
始まりは1999年の冬、ピコリーノに「少し寒そう」と駅売店の女性店員の方が服を着せてくださったことがきっかけでした。その後も季節ごとイベントごとに着せ替えは続き、その愛らしさが話題となり、今では観光スポットとなっています。尚、既に女性店員の方は退職されましたが、想いは引き継がれ、今でも江ノ島駅に降り立った人々の笑顔を誘っています。
江ノ電主要駅等で毎月1日に配布されている「江ノ電沿線新聞」2021年8月1日号にて、ピコリーノを特集していただきました。かわいい漫画で江ノ島駅のお洋服を着たピコリーノの秘密が説明されています。ぜひご覧ください。
また同じく「江ノ電沿線新聞」2021年12月1日号にて、ピコリーノの座談会を特集していただきました。こちらの座談会は同年10月に行われたもので、弊社の社長も参加して大変盛り上がりました。画像をクリックすると紙面のPDFが開きます。ぜひご覧ください。
・小鳥からカエルへ KAERUシリーズ
創業50周年を目前に控えた2019年、「ピコリーノ」をリスペクトし、機能的な側面だけではなく「人」と「ひと」とのストーリーが生まれる製品を新たにリリースしました。それが「KAERU」シリーズです。カエルの原型はピコリーノの小鳥と同じく村中先生に作っていただきました。ピコリーノと同様に「人々に安らぎを与えたい」「微笑んでもらいたい」「親子で物語を創って欲しい」という想い、そして新たに「発見して欲しい」という想いを込め、何度もの試作を重ねて誕生しました。
…と、『ピコリーノ』誕生には、こんなヒストリーがありますのですねぇ~
仲々イィお話しでありました(^-^)//"
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