◆鶴林山 地蔵院
宗派 -- 真言宗大覚寺派・金剛峯寺末(広島県史社寺志)・草戸明王院末(備陽六郡志)
山号 -- 鶴林山
開基 -- 宵真法師
本尊 -- 木造地蔵菩薩
住所 -- 広島県福山市鞆町後地 1323
30世 -- 山川聡明師
応永十五(1408)年以前の寺歴は不詳。
応永年間(1394~1427年)に宥真法師による中興。
文安四(1447)年、越智通顕が瑞應寺に寄進したお経を室町幕府将軍・足利義昭の侍医・武田法印(竹田兵部)が天正十八(1590)年に地蔵院に「大般若経(全600巻の内、約380巻が現存)」を寄進。
寛文年間(1661~1672年)には荒廃し、落莫したが、
天和元(1681)年、深宣法印が再興し、今日に至る。
福島正則寄贈の両界曼荼羅、毛利輝元寄贈の唐画、涅槃像。『徳川将軍家より祈祷申附の古文書』が存る。
本堂正面の秘佛地蔵菩薩は「中国地蔵尊霊場第八番」の御本尊。脇室の十一面観音は全国で唯一の歯吹観音で県重文に指定され、「鞆の浦古寺めぐり」の御本尊である。
走島の壇徒が多い。
・【脇室の佛像】
正面:十一面観音(金剛健歯観音)(県重文)
右脇侍:不動明王
左脇侍:毘沙門天
室町初期の作であり、 中央の十一面観音は木造寄木造玉眼入り、白毫をはめ、化佛十一面は完存す。歯を見せている(歯吹き)ところから金剛健歯観音として信仰をあつめている。
・【金剛健歯観音】
正しくは十一面観音菩薩様です。
口を少しお開きになり、歯をのぞかせて(歯吹佛)衆生に対し金口説法し足を一歩踏み出して、悩み苦しむ人々をすぐにでも助けに行こうとなさっている極めてまれなお姿をした仏様です。
この歯吹観音は全国でも当山のものがただ一体で、皆様の歯の健康を守護する佛様として信仰を集めております。
ご真言《おんまかきゃろにきゃそはか》
…と、こんな「地蔵院」であります。WEB上で『金剛健歯観音』を検索してみましたけど、画像は出て来ませんでしたネ(^-^;
写真撮影が禁じられていますのかも…残念(^-^)//"
それでは、地蔵院とはお別れで、鞆城跡に向かってみます(^-^)/"
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