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 歌碑の表面には、こんな記載が…

 ◆飛鳥を愛する会 秋季現地講座 3
 --- 2016年11月02日 18:02 http://blog.livedoor.jp/wendy777/archives/66886689.html ---

 ◇備後の国の神島の浜にて調使首(つきのおみのおびと) 屍(しかばね)を見て作る歌 併せて短歌

 玉鉾の 道に 出で立ち
 あしひきの 野ゆき山ゆき
 にはたづみ 川ゆきわたり
 いさなとり 海道に出でて
 吹く風も おほには吹かず
 立つ波も のどには立たぬ
 かしこきや 神のわたりの
 しき波の寄する浜辺に
 高山を へだてに おきて
 浦ふちを 枕に まきて
 うらもなく 伏したる君は
 おもちちが 愛子(まなご)にもあらむ
 若草の 妻も あるらむ
 家問へど 家道もいはず
 名を問へど名だにも告らず
 誰が言を いたはしとかも
 とゐ波の かしこき海を
 直(ただ)わたりけむ
 -- 万葉集巻13-3339 調使首 --

 短歌
 浦波の来寄する浜につれもなく
 伏したる君が家道知らずも
 -- 万葉集巻13-3343 調使首 --

 道に出て立ち、野を行き山を行き、川を行き渡り、海路に出て、吹く風もおだやかに吹くことはない。
 立つ波もおだやかではない。海神が渡る、次々に寄せる波が、寄せる浜辺に、高い山を壁にし、入江の岸を枕にして、何も気にかけずに伏せっている君は、母父のいとしい子なのだろう。
 妻もいるだろう。
 家を尋ねても、家路を言わない。名を尋ねても、名前を言わない。誰との約束を大切にと、このうねり波が立つ、恐ろしい海を真っ直ぐに渡ってきたのだろうか。(13-3339)

 波が打ち寄せる海岸に何の思いもなく伏せている君の家路はわからない。(13-3343)
 -- 作者「調使首」は未詳です。--

 …と、WEB上には『飛鳥を愛する会』sanが、分かり易く綴っておられました。

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