円通寺本堂裏の西側高所に下りて来ますと、石書般若塔と活禅和尚墓碑の間に「良寛和尚180回諱記念碑」が存在です。そこには『印可の偈』の案内板が…
「印可の偈」とは、何なのでしょう?
早速、WEB上で検索です。そうしましたら、こんな記載が(^_^)v
◆印可(いんか)の偈(げ)
22歳から33歳まで修行を続けて来た良寛は、1790年(寛政2年)に修了証明書ともいうべき印可の偈(いんかのげ)を、國仙から与えられた。
附良寛庵主(良寛庵主に附す)
良也如愚道轉寛 (良や愚の如く道転(うた)た寛(ひろ)し、
騰々任運得誰看 騰々任運(とうとうにんぬん)誰か看(み)るを得む)
為附山形欄藤杖 (為に附す山形欄藤(さんきょうらんとう)の杖
到處壁間午睡閑 (到る処壁間午睡(へきかんごすい)の閑(かん)あり
寛政2庚戌冬 水月老衲 仙大忍
この印可の偈は雲水修行の修了証であり、人物証明書にもなっている。
國仙はまず良寛よと呼びかける、愚かなように見えても、道心は深くはなはだ広い、ゆったりと自然にまかせている、その素晴らしい心境は、誰も理解し得ないと褒めたたえる。そして修行充足の証として、切り出したままの古い藤の杖を与えた、これからは何処でも、物事に動ぜずゆったりとした、ものを示すだろうと、その人物を保障する。
國仙は寛政3年に3月18日に死亡した、それを機に良寛は円通寺を出て諸国行脚を目指したと思われる。
(良寛庵主)とあるのは良寛が円通寺境内の庵主ではないかと言われている。
◆「印可の偈」碑
良寛が受けた「印可の偈」碑
・案 内
良寛が受けた「印可の偈」碑は 本堂・高方丈の裏手西側高所(石書般若塔と活禅和尚墓碑の間)に「良寛和尚180回諱記念碑」として2010年11月6日に建立除幕、併せて「印可の偈」碑の台座兼石室に石書般若心経の一石一字写経を奉納し 良寛の遺徳の末永い顕彰が行われた。
・碑 面 附良寛庵主
良也如愚道転寛
騰々任運得誰看
為附山形爛藤杖
到処壁間午睡閑
寛政二庚戊年冬 水月老衲仙大忍 (花押)
・読下し 附良寛庵主
良や愚の如く道転た寛し
騰々任運誰か看るを得ん
為に附す山形爛藤の杖
到る処壁間午睡閑(のびや)かなり
寛政二庚戊年冬 水月老衲仙大忍 (花押)
・場 所 岡山県倉敷市玉島柏島451(曹洞宗)補陀洛山円通寺境内
・筆 者 大忍国仙建碑 2010年11月6日 良寛180回忌記念建碑者補陀山円通寺 岡山県良寛会
・案内板(裏)
良寛和尚百八十回諱記念碑 良寛様百八十回諱を記念して石碑を建立し 石室には石書般若心経を奉納し 良寛様の遺徳を永く顕彰する
平成22年11月吉日 建立 補陀山 円通寺 岡山県 良寛会
…と、こんな記載がありました(^-^)//"
GONsan のホームページ ↓
日本全国通過旅 (http://gon.mbsrv.net/)