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 ◆毘沙門堂

 安永2(1773)年の建立。兜跋毘沙門天(平安時代後期)を本尊として安置されています。
 源頼朝の側近だった中原親能が反乱の討伐に向かうにあたって、石山寺に詣で、観音様に勝利を祈願し、石山寺の門から出発しようとしたところ毘沙門天が現れ、無事反乱を鎮めることができたと『石山寺縁起絵巻』に記されているそうです。
 なおこの堂は兜跋毘沙門天への信仰が厚かった和歌山の藤原正勝という人が施主となって建てたこと、大阪で木材の加工や彫刻を行い現地で組み立てたことなどがわかっているそうです。

 ・石山寺木造毘沙門天(びしゃもんてん)立像の概要を知りたい

 石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「毘沙門堂に安置。尼藍婆(にらんば)、毘藍婆(びらんば)を両脇に従えた地天の掌上に立ち、兜跋(とばつ)毘沙門天とされる仏像である(石山寺では兜跋をつけない)。この兜跋とは吐蕃(チベット)、あるいは「長い外套様の上着をつけた」を意味するなど諸説があるが、根本像たる東寺像は唐風からの請来像で、四面宝冠をいただき、長い金鎖甲、海老籠手をつけて地天の掌上に立つ姿となる。

 石山寺像は東寺像とはことなる服制をとり、通途の中国風の甲をつけ、叡山の前唐院様にちかい。(中略)石山寺像の像高は172.5cm、1本造の彩色像で、足下の地天・二鬼も1材からつくられる。9世紀末から10世紀初めころの作であろう。重要文化財。(佐々木進)」とあります。

 ◆御影堂

 室町時代の建立。空海、良弁、淳祐の御影が安置されているそうです。江戸時代建立の毘沙門堂と比べるとごちゃごちゃしてなくてシンプルで素敵新緑。
 柱はすべて円柱で、板塀のところは半蔀を吊って障子をたてています。

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