・西門跡
平成8年度の調査で新たに発見された城門である。正面3間(12.3m)、奥行2間(8.3m)の大規模な城門で、中央1間が開口する。12本柱で構成される堀立柱城門で、開口部の床面は大きな石を敷いており、その両側に6本の角柱が立つ。門扉のつく柱は、一辺最大30cmもあり、これに精巧な加工をした門礎を添わせている。門礎には方立・軸摺穴・蹴放しが刻まれている。両側の門礎とも原位置を保っていることから、開口部は間口約4mで、うち3mが出入口となる。
扉は内開きである。扉を開け、4段の石段を上がると城内となるが、ほぼ3mか間隔で4本の柱が立っている。この柱は、城内の目隠しと敵兵を分散させる板塀の柱と思われ、大野城(福岡県)大宰府口城門でも見つかっている。
・水門跡
城内に4つの谷があるため、谷水の処理が必要であり、6ヶ所に水門が設けられている。
水門は、外面の下部を石垣積み、上部は版築工法による土積みで、背面は石垣積みである。通水溝は石垣最上部につくられており、これは他の古代山城にみられない鬼ノ城の水門の特徴である。第四水門の通水溝は欠失しているが、これは谷が大きく水量が多いため壊れたものである。
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