◆秀路軒
秀路軒は、天明の大火(1788年3月7日)で焼失した表千家の残月亭、不審菴およびその路地を、古図を基に中村昌生氏の設計により再現された茶席である。
特に天明の大火のあとでは、表千家の建物や庭のあり方が変化したが、焼失前の姿は堀内不識斎によって詳しく描きとられ、他にも全体の間取図や茶室部分の詳細が少し伝わっている。それらによって、かなり忠実に復元されている。号は開基夫妻の名前に因んで神勝寺開山である元建仁寺派管長竹田益州老大師によって命名されたものである。
現在の表千家と大きく異なるのは、残月亭の南側に不審菴が接して建ち、その南に露地がつくられているところである。内腰掛からまっすぐ不審菴へ向かって苑路がのび、その右側には大きな枯池が横たわっているのが、昔の露地の特色であった。
この露地は中根金作氏の指導のもと、みごとに昔の姿が再現されている。この茶席は開基遺愛の席であった。
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