無明院の本堂を後にしますと、境内脇の小径を歩いて鐘楼へ。
ここにはどなたもおられませんから、閑散としたもの。GONsanが貸切で拝観となりました(^_^)v
◆浪切堂
陸上や海上の安全ならびに息災・増益などの現世利益を祈願するため、堂内で火を焚き様々な供物や護摩木を火中に投じて祈祷を行う護摩堂である。当堂の本尊として「浪切不動明王」が祀られているので特に「浪切堂」という。
「浪切不動明王」とは、弘法大師空海が海上安全を祈らんがために自ら一刀三礼彫刻をし、尊師恵果阿闍梨の開眼加持を受けた霊尊である。
大同2年(806年)10月弘法大師空海が帰国の際、玄界灘の荒れ狂う風と波に船は翻弄され、たびたび沈没の危機にさらされたとき、祈念し不動明王を示現した。火焔を放ち利剣を振って魔風を鎮め、荒波を切り開いて、船を無事博多湾に導いたのである。
このことからこの霊尊は「浪切不動明王」と呼ばれるのである。
◆保久利堂
「保久利」とは万葉言葉で、完全・円満・安穏を意味する言葉である。
死ぬ時は長患いをせずに、ぽっくり旅立ちたいというような世に云う安らかな死という意味の「ぽっくり往生」だけではなく、現世においては安心を得て安穏なる人生が送れるように、そして後世においては阿弥陀如来の導きによって極楽での安穏なる時を過ごすことができるように、という二世の安楽を願う場である。
堂内には、台湾の仏師 呉克明作の阿弥陀如来像が安置されている。
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