◆非佛堂
最初は、浄土信仰の象徴である阿弥陀如来を祀る「持佛堂」として建立された建物である。
堂内に安置された阿弥陀如来立像は、開基の念持仏である。
建物の設計は中村昌生氏によるもので、足利義政公の持佛堂であった銀閣寺東求堂を思わせる穏やかな姿に作られているが、銀閣寺のものよりはるかに大規模である。開基によって「非佛堂」と名付けられ、扁額の「非佛」は開基の筆によるものである。
★非佛堂のご案内
書道教室・華道教室など、幅広くご利用頂けます。ご希望の方は、ご一報ください。
貸切 -- 1日:30,000円、1時間:5,000円
※ ご留意事項 -- キャンセルは、前日までにお願い致します。
★中村昌夫(なかむらまさお)プロフィール
1927年、愛知県生まれ。茶室・数奇屋建築・研究の第一人者。専攻は日本建築。工学博士(京都大学)。
彦根工業専門学校(現滋賀大学)を卒業した後、京都大学工学部の研修員となる。同大学助手等を経て、京都工芸繊維大学教授。この間、文化財保護審議会専門委員や桂離宮整備委員、茶の湯文化学会会長等を歴任した。また、木造建築の伝統の継承と発展を目的とした京都伝統建築技術協会を1980年に設立。1991年に京都工芸繊維大学退官後は福井工業大学等でも教鞭を執る。
主な著書に、『茶の建築』『茶匠と建築』、作品集に『茶苑の意匠』など。
◆慈正庵
當山第一世再住建仁大光和尚大禅師(道号 大光 法諱 慈正 俗称 森。大正5年4月22日、愛知県出身)の遺徳を偲ぶために建立された堂宇である。昭和2年 11歳で、当時の建仁寺派管長 古渡庵 竹田潁川老師に就き得度、以降建仁寺僧堂内で徒弟生活を送る。大学卒業後、梅林寺専門道場に掛搭、昭和18年建仁寺塔頭霊源院の住職を拝命。
昭和31年には大学時代からの友人であった當山開基との縁により、パラグアイ共和国移民団の団長として渡海移住。昭和41年には新たに建立された當山兼任住職を拝命。爾来41年間に亘り霊源院並びに當山の檀信徒の教化 寺門の興隆に尽力。平成19年からは當山住職専任となり、90才を越えてもなお精力的に教化布教活動に取り組まれた。平成25年5月16日遷化 世寿98歳。
建物は、滋賀県 臨済宗永源寺派蔵六庵の旧本堂を移築再建した物である。堂内には、佛師 江﨑明珠作の大光和尚坐像を安置している。
◆国際禅道場
臨済禅の教化布教の場として、国内のみならず広く海外にも門戸を開いた臨済禅の修行道場であり、日夜修行者が自己の研鑽に努めている。一般には非公開であるが、道場内には本堂 庫裏 禅堂(坐禅堂) 宿坊 開基堂などの伽藍が建ち並ぶ。
本堂と庫裏は、昭和40年(1965)の神勝寺開山当時の本堂および庫裏であった旧西念坊を移築再建したものである。
本尊として仏師 江崎明珠作の弥勒菩薩立像が安置されている。また禅堂は、神奈川県鎌倉市 建長寺専門道場の禅堂(大徹堂)を移築再建したものである。境内奥には神勝寺開基故神原秀夫氏を偲ぶ開基堂がある。
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