先日・11/14(火)は、内外情勢調査会福山支部の月例懇談会に出席のGONsanでした。
今月の講演会は、講師として慶応義塾大学法学部准教授 磯崎敦仁氏をお招きして、テーマは『北朝鮮情勢を読み解く』でありました(^.-)☆
・礒﨑 敦仁 准教授(北朝鮮政治)
名前 -- 礒﨑 敦仁(いそざき あつひと)
職位 -- 准教授
略歴 -- 学部:慶應義塾大学商学部商学科(1997年退学)
大学院:ソウル大学大学院外交学科博士課程(2002年退学)
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程(2007年単位取得退学)
専攻領域 -- 北朝鮮政治
担当学科目 -- 朝鮮語、中国語、地域文化論(朝鮮)、人文科学研究会
所属学会・団体 -- 日本国際政治学会、アジア政経学会、現代韓国朝鮮学会
研究業績ほか詳細 -- http://k-ris.keio.ac.jp/Profiles/129/0012860/profile.html
…と、こんな方で、
①北朝鮮への「アプローチ」
フィールドワークの罠
資料精査:朝鮮労働党機関紙「労働新聞」
衛星画像分析
脱北者・亡命者(韓国亡命のべ3万人)聴取
金正恩(キムジョンウン)国務委員長に関する核心的情報の欠如
金正日(キムジョンイル)国防委員長に関する長男、義姉、甥、黄長燁(ファンジャンヨプ)、料理人証言
面積12万平方km 人口2,500万人
識字率約100%(12年間の義務教育、朝鮮労働党機関誌『労働新聞』)
160ヶ国以上との国交
②足並み揃わない周辺国
(1)対北朝鮮政策が定まらない米国
北朝鮮政策の優先度が低かった米国、オバマ政権「戦略的忍耐」の失敗
トランプ政権「全ての選択肢がテーブルの上に」、軍事攻撃は非現実的?
(2)統一を望まぬ韓国国民
莫大な統一コスト(1人当たり所得1:20)
対話重視の文在寅(ムンジェイン)政権、2018/2 平昌(ピョンチャン)冬季五輪
(3)安定志向の中国
強硬な習近平政権、2016貿易60億ドル規模・9割シェア、中朝同盟
(4)存在感を示そうとするロシア
③核・ミサイル開発の目的
(1)米国の対北朝鮮攻撃に対する抑止力の確保
2003リビア・カダフィの譲歩、2011NATOの攻撃、体制崩壊 ⇒ 経済と核の並進
(2)国内政治:国威発揚、金正恩の権威付け
(3)外交カード
④日本はどう向き合うべきか
2017/9調査「読売新聞」圧力51% vs 対話38%、「朝日新聞」圧力40% vs 対話45%
…と、こんな内容のお話しでありました。特に印象に残りましたのが、
1.近年、北朝鮮よりの高官等の亡命者が続くが、彼等からは仲々高度な情報入手は取れない。
2.北朝鮮には何度訪問しても、欲しい情報入手は難しいし不可能。猪木議員が何度訪朝しても高度な情報は入らない。
3.金正恩に逆らえば粛正措置を取られ、一族もろとも抹殺の危惧より、金体制内での生き残りしか道はなく、金正恩以降も金一族が4代・5代と長期に続いて行く。北朝鮮は、そういう国で難しい。
4.北朝鮮の記念行事で、日本からも多数の報道機関が行くが、内、毎回1社は必ず過去の報道内容から入国・取材拒否を受ける。このため各報道機関は、訪朝しても、提供される資料・取材OKの場所のみの報道を強いられる。こめため、視聴率確保上、入国拒否を恐れ、自由な報道は回避している。
…と言うようなお話しでしたかも分かりません。
とにかく、北朝鮮…知れば知るほど不思議な国に感じてしまいます(^-^)//"
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